中野 泰志・中澤 惠江
視覚障害や聴覚障害を伴う重複障害(盲ろうを含む)のある人達とのコミュニケーションのポイントについて、疑似体験や事例紹介を行いながら考える参加型のセッションです。教育・福祉的観点から出来る感覚障害の評価方法の紹介やコミュニケーションを効果的にするための環境整備についても紹介します。見えているのか、聞こえているのかどうかわからないという人達とのコミュニケーションで悩んでおられる方は、どうぞ、事例をお持ちください。一緒に考えていきましょう!
中野 泰志・金沢真理・奥山敬
ある肢体不自由養護学校の調査では、児童・生徒の4割近くに視覚障害があることがわかっています。このように重度重複障害の人の中にも視覚障害を併せもっている人は少なくありません。しかし、視覚障害に対する配慮となると、なかなか十分に行えていないのが現状ではないでしょうか? 本体験セッションでは、疑似体験を行いながら、視覚障害の理解を深めていただきたいと思います。
増田太郎さんは,右手に白杖,左手にバイオリンをもつミュージシャンです。吉祥寺を中心にライブ活動を続け,楽曲「雲」はNHKみんなの歌でも紹介されています。自主制作アルバム「Happy Happy」,須藤晃プロデュースのハーフアルバム「悩める息子」(ラストラムレコード),エッセイ「毎日が歌ってる」(すばる舎)などの作品があります(ホームページ:http://taro.giganet.net/より)。
太郎さんの甘い歌声と楽しいおしゃべりで気分をリフレッシュしてください。また,軽食を用意しておりますので,入り口で受け取って食事をしながらお楽しみください。ただし,数に制限がありますので,お早めにご入場ください。このコンサートには,マイクロソフト株式会社の協賛を頂いています。
金沢 真理・中野 泰志
もし、目が見えなかったらどんな生活を送るのだろうか?想像できるでしょうか。視覚障害者用の道具ばかりが家の中にあるわけではありません。ちょっとした工夫や道具を使ったり、支援を受けながら快適な生活を目指しています。特に生活する上で避けて通れない「食べる」時にもやはり好きなものをおいしく食べたいものです。「食べる」体験を通して、快適に食べるにはどんな工夫や支援ができるか考えてみましょう。
中野 泰志・金沢 真理
視覚障害には、視覚を活用することが困難な全盲の状態とある程度、視覚を活用できるロービジョン(弱視)の状態
があります。また、ロービジョンの人の見え方は、視力が低いだけでなく、視野に損傷がある場合もあります。本セッションでは、視覚障害の状態に応じて、どのような工夫(OSの標準機能、専用アプリケーション、様々なエイドの活用等)をすればコンピュータアクセスが可能になるかをデモを行ったり、ユーザの意見を聞いたりしながらわかりやすく解説します。
中野 泰志・奥山 敬
重度重複の人の中には視覚にも障害をもっている人が少なくありません。しかし、普段から、視覚障害を考慮した支援が実施できているでしょうか?食事の介助の際、車いすでの移動の際、毎日の活動の際、余暇活動の際、・・・。本体験セッションでは、重複障害を想定し、言語でのコミュニケーションを行わずに、様々な視覚障害疑似体験を行います。ケースの方の気持ちに近づくために、視覚障害の状態で、全介助での食事を受けてみませんか?また、普段、自分が提供している支援のやり方がいいのかどうか確かめてみませんか?(定員30名)