社会資本と民間資本の代替性・補完性
社会資本と民間資本の代替性・補完性とは、社会資本の投入量を増やすと民間資本の限界生産性が高まるか低まるかを考える議論である。社会資本の投入量を増やすと民間資本の限界生産性が高まる場合、社会資本と民間資本は補完的であるという。社会資本の投入量を増やすと民間資本の限界生産性が低まる場合、社会資本と民間資本は代替的であるという。
社会資本と民間資本との代替・補完関係を分析した土居丈朗(1998)「日本の社会資本に関するパネル分析」, 『国民経済』No.161によると、推定結果(全都道府県のパネル分析)から社会資本と民間資本との関係は、高度成長期には代替関係にあったが、安定成長期には補完関係にあり、1985年度以降ではその補完性は弱まっている(弱いながら代替関係にある)、としている。
また、社会資本の生産性について、より詳細な先行研究の紹介は、社会資本の生産力効果についてを参照されたい。
社会資本ストック・民間資本ストックの都道府県別データ
『経済セミナー』2001年12月号では、紙幅の都合で言及できなかったデータの詳細について、ここで紹介したい。
社会資本ストック・民間資本ストックの都道府県別データ
社会資本ストック・民間資本ストックの都道府県別データは、経済財政データバンクのページにてダウンロードできる。このページでは、労働力のデータとして、県内就業者のデータもダウンロードできる。
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