学生による授業評価

独占資本主義論
2003年度 秋学期


アンケート内容と集計結果

実施日:2003年12月19日
回答数:34人(履修者の33.3%)
青字はコメント(春学期と秋学期との比較など)

*匿名アンケート形式の「学生による授業評価」には意義とともに限界もあります。この点については,「学生による授業評価」の意義と限界もご覧ください。

学生による授業評価
*匿名ですので正直に答えてください。
*自分の感想に近い数字に○を付け,理由や特記事項があればその下に記入してください。
(1)授業内容について
(a) 興味や関心 1.非常に持てた 2.やや持てた 3.あまり持てなかった 4.まったく持てなかった
(b) 難易度 1.非常に易しい 2.やや易しい 3.ちょうど良い 4.やや難しい 5.非常に難しい
(c) 自分の理解度 1.よく理解できた 2.だいたい理解できた 3.あまり理解できなかった 4.理解できなかった
(a)興味や関心については,9割強が「持てた」という肯定的な回答。「非常に持てた」が若干増加した。

(b)難易度については,「ちょうど良い」が増加し,「易しい」と含めると6割近く。

(c)理解度も,「だいたい理解できた」が大幅に増加し,約9割が「理解できた」としている。

これらは,春学期の授業内容が理解できていれば秋学期の内容はその論理的発展であること,春学期末の試験を受けたあとに履修を放棄した学生の存在,の2つの理由によると思われる。
(2)授業方法について,次の各項目は勉強する上で役に立ちましたか?
(a) プロジェクター 1.非常に役に立った 2.やや役に立った 3.あまり役に立たなかった 4.まったく役に立たなかった
(b) ウェブサイト
(c) 課題レポート
(a)プロジェクターについて,「非常に役に立った」が顕著に増加している。これは,教室の機器が旧式のOHPから新しいプロジェクターに置き換えられ,PCの投影と書画カメラとを併用したことによると思われる。

(b)ウェブサイト,(c)課題レポートについて,肯定的評価が増加しているが,これは(1)に記した理由と同様であると思われる。
(3)教員の講義への取り組み方について
(a) 話し方 1.非常にわかりやすい 2.ややわかりやすい 3.ややわかりにくい 4.非常にわかりにくい
(b) 解説(例示など)
(c) 教育への熱意 1.非常に感じた 2.やや感じた 3.あまり感じなかった 4.まったく感じなかった
(d) 成績評価方法 1.非常に厳しい 2.やや厳しい 3.妥当 4.やや甘い 5.非常に甘い
(3)の各項目では,あまり変化はないが,
(a)話し方等で,約3割の学生が「ややわかりにくい」と回答しているのは,今後の反省材料。

(b)例示などの解説で,「非常にわかりやすい」が増加している。
独占資本主義の動態の理論が,1930年代の世界的長期不況や第2次大戦後の日本の高度成長メカニズムなどを説明しうる理論であることを,具体的に説明したことの結果かもしれない。
(4)あなた自身の授業への取り組み方について
(a) 出席率 1.90%以上 2.70〜80%台 3.50〜60%台 4.30〜40%台 5.30%未満
(b) レポート提出率
(c) 予習や復習 1.よく努力した 2.やや努力した 3.あまり努力しなかった 4.まったく努力しなかった
(a)出席率は,90%以上が約5割前後,70%以上では7割から8割に増加。これも履修放棄の学生の存在によるところが大きいのであろう。

(b)レポート提出率では,(a)とは逆に70%以上の提出率が減少。ただし,90%以上の提出者は変化なし。意欲と努力をともなう学生は出席者の約4割ということになろう。

(c)予習・復習の努力についての自己評価はかなり低いが,「努力した」が6割前後あるのは,まだ良い方なのかもしれない。
これは,レポートや講義資料の事前ダウンロードに負うところ大ではないだろうか。
(5)全体的な満足度
(a) この授業に対して 1.非常に満足 2.やや満足 3.どちらでもない 4.やや不満 5.非常に不満
(b) 他の授業と比較して
(c) この授業の履修を他の人にも勧めますか? 1.強く勧める 2.どちらかといえば勧める 3.あまり勧めない 4.まったく勧めない
(a)この授業に対する満足度は,「満足」という評価が,8割弱であまり変化はないが,「非常に満足」が顕著に増加した。

(b)他の授業と比較した満足度では,「満足」という評価が8割強,「非常に満足」は5割近くに増加。

(c)他人に履修を勧めるか否かでは8割弱が「勧める」と評価。

これらの変化は,(1)の興味・関心と理解度の上昇との相関,および履修放棄の学生の存在の結果であろう。
(6)その他:自由に書いてください。

(1)〜(5)の項目のみに関する記述は除いて集計。
具体的な記述内容は下の表を見てください。

(1)〜(6)の記述項目と内容(原則として原文のまま)

記述項目 記述内容
授業内容 前期に比べると後期は学習の内容に目新しさがなかったため,新鮮な衝撃に欠け,ある程度のことが前期の蓄積分でボクらでも予測可能だったように思う。
※ただし数字で沢山計算した章はかなり刺激が強かった。
内容,解説 企業の例が無い話はイメージしにくかったです。進みが早いです。例はわかりやすかったです。好みが分かれるので(履修はまったく勧めない)
興味,授業方法 この授業は,寝不足の日でもねむくならずに,聞くことができました。それだけ興味のもてる内容だったのだと思います。また,プロジェクターを見て,ノートに書き込む量も適当で,良かったです。お世話になりました。
授業方法 プリントアウトして持参の方式は大変いいと思う。前期見えにくかった点も改善されており,書きやすかった。
授業方法 ウェブサイトのレジュメは欠けた部分がない方が,先生の話をメモする余裕がもててよいと思います。
*講義資料にスペースがある理由,わたしの話との関係などについてはマルクス経済学の授業評価のページの(7)で詳しく説明しています。そちらを見てください。
授業方法 レジュメのDLはよい制度だと思います。
熱意 質問を聞きに行ったときにそっけなかったのが,若干寂しかったです。
*どんな質問だったのでしょうか?学生が質問に来るということは熱心な証拠ですから,きちんと答えなかったことはないはずなんですが。ひょっとして,質問内容が次回説明する範囲で,「それは来週やります」と答えた時なのかな?
進度 授業時間数の制約からか,中途半端な所で1回の講義が終わってしまい,そのため,うまく理解できなかった所があった。
話し方 内容は分かりやすいけど,しゃべり方に自信のなさが感じられ,インパクトに残らない。
話し方 進度上仕方がないかもしれないが,非常に早口になる所があってわかりにくかった。
成績評価 レポート提出等の平常点の割合をもう少し高くしてほしい。
*公表している試験とレポート評価の比率は「満点比で20%弱」と書いてあります。試験の得点が低い場合には最大50:50ぐらいの比率になるんですよ!
これ以上レポートの比率を上げるのは無理です。「レポート提出等」とあるのは出席をとって平常点に加算せよということ?
出席を義務づけられる方がいいんでしょうか?講義を聴く気もないのに出席点だけ得ようとする学生が増えるのは,まじめに聴講しようという人にとっても良いことではないと思うんですが。
満足度 (やや不満の理由)たびたびプリントアウトができず,授業参加しても意味のないことがあった。
*「プリントアウトできず」というのは,大学のプリンタのトラブル?それはITCの方へ苦情をお願いします。ただ,講義資料は1週間前にはアップしています。1週間ずっとプリンタのトラブルが続いていたのでしょうか?
その他 (履修を勧めるが)ただし,学問したい人だけです。原論に興味をもつきっかけになりました。まずは,テスト用にstudyして,その後,古典,現代economics,哲学とともに,徐々にとぎすまし,己のopinionを確立する糧にします。
その他 秋学期は三田祭論文の作成のために出席できないときがあったが,講義そのものにはとても真剣にとりくめました。来年はこの講義がないと聞きましたが,今年履修してよかったです。
*2004年度は特別研究期間のため,わたしは研究会以外の講義は担当しません。この科目自体は非常勤講師をお願いしましたので,春学期集中で開講されます。

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