独占市場における従量税は、納税義務者が企業の場合と家計の場合では、均衡が必ずしも同じにならない。それは、通常、納税義務者が企業の場合の需給量Q1と納税義務者が家計の場合の需給量Q3が同じにならないことからも示される。 :誤
独占市場における従量税も、納税義務者が企業の場合と家計の場合で、均衡が同じになる。つまり、納税義務者が企業の場合の需給量Q1と納税義務者が家計の場合の需給量Q3は同じになる。 :正
独占市場における従量税も、納税義務者が企業の場合と家計の場合で、均衡が同じになる理由を説明しよう。まず、納税義務者が企業の場合の供給量は、曲線MRと曲線MC'の交点である図3−10の点κで決まる。そして、図3−10の点δは、点κよりも1単位当たり従量税額t分だけ下に位置している。ここで、点κは曲線MR上にあることに注意したい。
次に、納税義務者が家計の場合の供給量は、曲線MR'と曲線MCの交点である図3−11の点ζで決まる。また、曲線MR'は曲線MRより1単位当たり従量税額t分だけ下に位置している。
ここで、図3−10の点δについて、曲線MR上にある点κよりも1単位当たり従量税額t分だけ下に位置しているから、点δは図3−11における曲線MR'上の点であるといえる(ただし、図3−10には曲線MR'は描写されていないので、下の図を参照されたい)。しかも、曲線MR'は曲線MCとは1点でしか交わっていないから、図3−11の点ζと図3−10の点δは同じ点であるといえる。注A1 したがって、図3−10の点δが示す需給量Q1と図3−11の点ζが示す需給量Q3は同じであるといえる。
ちなみに、図3−10の点γと図3−11の点zは同じ点であり、図3−10の点vと図3−11の点ηは同じ点であり、図3−10の点xと図3−11の点yは同じ点である。 :正
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