『都市再生』
田丸 聖子
私は、東京の街の顔といえば、東京タワーを思い浮かべる。そして、この周りを歩くと、様々な機能を持ち合せたビルが建っていることを知った。例えば、1986年に完成した港区にある「アークヒルズ」、2002年には同じ港区六本木六丁目に新しい東京の「文化都心」を目指して、国内最大級のプロジェクトが完成する。これらはほんの一部であるが、東京には魅力的な複合商業施設が沢山あることを知りました。そして、このプロジェクトは、東京が発展していくためには、必要な核であり、しいては日本がさらに発展する上では、東京が再生していくことが重要なのではないかと考えました。
各国にはそれぞれを代表する街があるが、日本といえば東京を思い出す人は、少なくないのではないだろうか。しかし、代表する街が必ずしも、首都機能を持ち合せる必要はないのかもしれません。首都機能とは、立法、行政、司法を指します。現在、東京にはこれらの機能をすべて備えている上に、経済の中心でもあり、また多くの文化施設を持ち合せています。これらが全て、東京にある必要があるのかどうか。まず、この疑問については、いま討論されている、「首都機能移転問題」を取り上げます。そして、東京が抱えている問題の中でもインフラストラクチャー問題を通して、これからの東京がどのように再生していくべきかを提言したいです。
はじめに関心を抱くきっかけとなった、東京の都市開発の現状を知るために、すでに完成したもの、または新規開発プロジェクトにはどのようなものがあるかを調べました。次に、東京の現状として「首都機能移転」計画について調べています。首都機能移転計画が持ち上がった経緯、議論の内容と現在の動きなどをまとめています。また結果として、首都機能移転を実行した上での、メリットと反対に、問題点/疑問点をまとめたいと考えています。東京のインフラストラクチャー問題としては、東京圏の交通概況、水問題、鉄道網の整備などが挙げられます。これらを通して、東京のインフラストラクチャーづくりの重点的方向てしての提言をまとめてみたいと思います。
現在の進行状況としては、東京都庁に行き、東京都がまとめている「首都機能移転問題についての講演記録」、「都営交通におけるネットワークのあり方」、「国会等の移転に関する影響予測調査」、諸々の資料を取り上げて分析しています。