「ITの発達と金融業」 西尾優子
問題意識
IT(インフォーメーション・テクノロジー)の革新(コンピュータの処理性能が飛躍的に向上したこと、大量の情報やコンテンツを低コストで提供できるネットワーク技術の向上など)や、インターネットの普及によって、新しい決済システムが登場しようとしている。新しい決済システムは、流通業、ソフトウエア会社や電算器メーカーなどの銀行以外の一般企業にも決済サービス市場参入の機会を与えるものである。またインターネットバンキングが普及すれば銀行の支店の存在意義も問われることになる。そんななかで銀行はどのようにして生き残っていくのか、ということについて考えたい。
論文構成予定
第1章 新しい決済システムについて
第2章 金融機関への衝撃 (金融業以外の動き)
第3章 銀行がとりうる戦略
1、インターネットバンキングのように特定の分野に特化し、安価なサービスで顧客を獲得していく、2、インターネットを介してバーチャルマーケットを提供するなど売り手、買い手の双方に様々な情報提供のサービスを行い、他行から差別化をはかる、3、フランチャイズビジネス、特許などの取得を目指した知的集約型ビジネスの推進などにより、特許使用料の収入を得たりビジネスチャンスを拡大させていく方法などが考えられる。
現在の進行状況
文献を購読し、知識を深めている状況である。新聞や企業のホームページにも目を通し最新の情報を集めたい。12月からは論文構成をより密に計画し、執筆を始めたいと考えている。