情報処理III
(WWW による情報発信とサービス提供 II)
--CGI によるサービス提供とセキュリティ--(新学則)

情報処理II(旧学則)

細川 達己

当科目の目的

HTML による静的な Web 情報提供サービスに動的な要素を加えたのは CGI であり、他にもさまざまな動的コンテンツに関する技術が出て来た現在でも、もっとも重要な技術のひとつである。

CGI はインターネットに対して、計算機資源を用いたサービスを公開する技術であり、従来であればネットワークプログラミングの経験豊かなプログラマが行なうことが多かったものである。このため、CGIを製作するには、コンピュータシステムやネットワークのセキュリティに対する一般的な知識を持つことが必要である。そうでなければ、意図しなかった機能を外部に向けて開放してしまう可能性がある。

このような理由で、当科目ではネットワークの基礎知識、そしてコンピュータシステムのセキュリティや、ネットワークセキュリティに関する入門的内容を併せて取り扱う。

また、情報処理 II (WWW による情報発信とサービス提供 I) で取り上げたさまざまなHTMLに関する知識を前提として、より公的なサービスに適用できる CGI の作り方を取り上げていく。

CGI のプログラミング言語としては、基本的に Perl5 を使用する。Web サーバとして Apache httpd をインストールした UNIX サーバを利用し、その上で演習を行なう。

当科目は、情報処理 II (WWW による情報発信とサービス提供 I) を前提とする。また、何らかの言語でのプログラミングの経験と、基本的なUNIXの操作法を知っていることが望ましい。

対象となるのは、例えば以下のような人である。

授業内容

CGI とは / Perl 入門 / CGI 初級実習 / コンピュータシステムのセキュリティの基礎 / ネットワークの基礎 / ネットワークセキュリティの基礎 / 実例に学ぶCGI セキュリティ / CGI 応用実習

参考書

注意

この講義の履修希望者は、春学期に行われる情報処理II(WWW による情報発信とサービス提供 I) --HTML による情報発信 (HTML4.0 とスタイルシート)-- の第1回目の授業に必ず出席し、そこにおいて配布される登録フォームに記入の上その場で提出すること。履修希望者が多い場合にはこの登録フォームの提出があったものの中から履修を許可するものを抽選で決定する。なお抽選のまえに、この授業を受講するための前提となる知識(この講義要綱に記されている)の有無によりあらかじめ抽選の対象を絞ることがある。