武山 政直


個人基本情報
氏名:
武山 政直(たけやま まさなお)
職位:
教授
研究室:
研究室棟615号室
内線23268
E-mail: takeyama@econ.keio.ac.jp
略歴:
88年 慶應義塾大学経済学部卒業
90年 慶應義塾大学大学院経済学研究科 修士課程修了
93年 カリフォルニア大学サンタバーバラ校大学院地理学研究科 博士課程修了
94年 慶應義塾大学大学院経済学研究科 博士課程退学
94年〜97年 慶應義塾大学環境情報学部助手
97年〜99年 武蔵工業大学環境情報学部講師
99年〜03年 武蔵工業大学環境情報学部助教授
03年〜 慶應義塾大学経済学部助教授
最終取得学位:
Ph.D. in Geography (University of California at Santa Barbara)
受賞学術賞:
所属学会:
Association of American Geographers
日本地理学会
社会情報学会
教育活動
担当科目(2005年度)
[通学課程]
経済地理
研究会
経済と環境
自由研究セミナー
プロジェクト科目(政策メディア研究科)
教育方針:
先進国の都市における経済・社会問題について、経済地理のアプローチを中心に空間的な視点から分析を行います。特に、文化的経験価値の生産と消費の場として都市をとらえ、都市生活者のライフスタイルや消費行動、それらの人々を都市に引き寄せる商業施設や文化・アメニティー施設の立地や空間デザイン、マーケティング戦略等の話題をとりあげます。授業では、学生との対話を重視し、また日常の身近な事象からより普遍的・抽象的な概念へと理解が進むよう工夫しています。学習形態としては、主要なテキストを読むことに加え、フィールドワークの実施や、コンピュータによるモデリング・シミュレーション、情報サービスの企画づくりなど、多様な方法によって履修者の動機付けを行うとともに理解度の向上をはかります。
研究活動
専攻・研究領域:
経済地理、空間行動分析、都市情報化
現在の研究活動
研究課題名:
都市および地域の情報化に関する地理学的分析
途中経過及び今後の計画:
情報化にともなう都市生活者の時間・空間資源利用に見られる変化について、行動地理学・社会調査の手法を用いて理論面、実証面で分析を行う。実証面ではモバイル技術を応用した行動データの取得と解析手法を開発中であり、理論面では、テレコミュニケーションを前提とした「場所」および「空間」概念の理論的拡張のためのフレームワークを構築している。
研究課題名:
産業立地分析のためのマルチエージェント型シミュレーションモデルの構築
途中経過及び今後の計画:
Schelling, Krugman, Allen, Axtellらの空間経済シミュレーションモデルを中心にその検討と評価を行い、マルチエージェントシミュレーション技法による産業立地分析のための理論的モデルを構築中である。特に知識集約産業の企業立地に関する集積と分散の論理的解明に焦点を当てている。
主要業績:
単著論文
Takeyama(2004) A Sense of Shared Space Realized by Mobile Videophone. Presented at the 100th annual meeting of the Association for American Geographers in Philadelphia.
Takeyama(2001) “Geographical Conceptualization of Cyberplaces”, GeoJournal 53:419-426
Takeyama(1997) “Building Spatial Models within GIS through Geo-Algebra”, Transactions in GIS 2(3):245-256
Takeyana(1997) “Map Dynamics: integrating cellular automata and GIS through Geo-Algebra”, International Journal of Geographical Information Science, 11(1)73-91.
武山(2005)「携帯テレビ電話による空間共有感の実現」 慶應義塾大学日吉紀要「社会科学」Vol.15 pp.55-71
武山(2005)「gコンテンツと経験価値」平成16年度経済産業省「次世代地理情報システム推進事業」LBCS成果発表会論文集
武山(2001)「モバイルゲームを通じたIT組み込み型都市のデザイン」電気学会・空間情報統合化技術調査専門委員会編『GISの基礎と応用:空間情報の統合化技術』オーム社、p.204-216
武山(2000)「リアルタイム都市と情報技術」電気学会産業システム研究会資料IIS-00-28-39, p.27-32.
共著論文
Shinjoh and Takeyama(1997) “Spatial Analysis of Artificial World”. Artificial Life V., MIT Press, 82-88.
武山・河村(2005)「携帯電話がケータイでなくなる時代の子どもたち」Mobile Society Reiew 未来心理Vol.1
著書
Okabe et als.(2003),Modelling Geographical Systems: Statistical and Computational Applications, Kluwer, Dordrecht
杉浦・高木・武山・松原(2005)「人文地理学:その主題と課題」慶應義塾大学出版会
高橋、金安、武山(1996)「知的キャンパスのプラニング」日科技連出版社
有澤、武山(1999)「環境情報とシステム」日進出版
その他
Takeyama and Hoffman(2001) Cross Currents. Presented at the CULCON XX in Los Angeles.
閲覧者へのメッセージ:
都市や地域の具体的なフィールドの問題が、経済・社会の地理学的な研究テーマにどのように関係してくるのか、その面白さを味わってほしいと思います。