杉山 伸也  【杉山伸也(個人)ホームペイジへ】 【教員一覧に戻る】


個人基本情報
氏名:
杉山 伸也(すぎやま・しんや)
職位:
教 授
慶應義塾大学メディアセンター所長・ 慶應義塾図書館長・三田メディアセンター所長
研究室:
三田研究室 (内線23260)
略歴:
1972年 早稲田大学政治経済学部卒業
1975年 早稲田大学大学院経済学研究科修士課程修了
1975〜78年 国際交流基金資料部
1981年 ロンドン大学大学院博士課程修了(Ph.D.)
1981年 ロンドン大学(LSE)専任研究員
1984年 慶應義塾大学経済学部助教授
1991年 慶應義塾大学経済学部教授
2001〜2005年 慶應義塾インフォメーションテクノロジーセンター所長
2005〜2009年 慶應義塾大学メディアセンター所長・慶應義塾図書館長(三田メディアセンター所長)
最終取得学位:
Ph.D.(History), University of London
受賞学術賞:
第32回日経経済図書文化賞,1989年
所属学会:
社会経済史学会常任理事(『社会経済史学』編集委員長 2001〜2004,企画委員長 2005〜)
経営史学会
Economic History Society (英国)
Economic History Association(米国)

教育活動【詳しくはここをクリック】
担当科目(2008年度):
 [通学課程] 大学院:日本経済史, 経済史演習
       学 部:経済史II(日吉), 日本経済史(三田),研究会

教育方針:
  • 経済学部の科目として,主として経済史のマクロ的な理解に力点をおいている。
  • 授業はスケジュール表にしたがって毎回テーマを設定し,各講議のレジュメはWebで公開している。「日本経済史」は,Web配信の講義を前提とするブレンデッド・ラーニングの授業である。
  • 講議はすべてPower Point化し,テキストだけではなく,関連の画像・図表により視覚的にも歴史的イメージをもてるように心掛けている。
  • 質問は,授業後あるいはメイルでうけつけている。
  • 理解度は,レポート,小テストおよびアンケート調査により確認している。

研究活動
    
専攻・研究領域:  経済史

    
現在の研究活動【詳しくはここをクリック】
研究課題名:
日本石炭産業の衰退
途中経過及び今後の計画:
三田メディアセンター所蔵の「日本石炭産業関連資料コレクション」を利用して,戦後北海道における石炭産業の分析を行なっている。

研究課題名:
貿易統計データのCGによる3次元可視化システムの構築
途中経過及び今後の計画:
この研究は,最近急速な進展のみられるコンピュータ・グラフィックス(CG)技術を利用して,19世紀半ば以降現代にいたる約150年間の日本を中心とする貿易統計データを収集・整理し,多国間・複数商品の貿易の歴史的トレンドをビジュアル化して提示することを目的とする。

研究課題名:
最先端CG技術を利用した3Dによる北海道旧炭鉱地域の歴史的再現と保存

主要業績【詳しくはここをクリック】
著 書
  • Japan's industrialization in the world economy 1859〜1899: Export trade and overseas competition, London: Athlone Press, 1988.
  • 『明治維新とイギリス商人−トマス・グラバーの生涯−』岩波新書,1993年.
編著書
  • 『「帝国」の経済学』(岩波講座『「帝国」日本の学知』第2巻),岩波書店,2006年.
  • 『日英交流史』(ジャネット・ハンター共編)第4巻:経済,東京大学出版会,2001年(英語版,London:Palgrave,2001)
  • 『近代アジアの流通ネットワーク』(リンダ・グローブ共編)創文社,1999年(英語版,Richmond, Surrey:Curzon Press, 2001)
  • 『戦間期東南アジアの経済摩擦』(イアン・ブラウン共編)同文舘,1990年 (英語版,New Haven: Yale University Southeast Asia Center, 1994)
  • 『徳川社会からの展望』(速水融・斎藤修共編) 同文舘,1989年
主要論文
  • 「金解禁論争━井上準之助と世界経済━」,杉山伸也編『「帝国」の経済学』岩波書店,2006年.
  • 「製糸業の発展と燃料問題:近代諏訪の環境経済史」(共同論文)『社会経済史学』65巻2号(1999年7月).
  • 「貿易と資本移動」,西川俊作・尾高煌之助・斎藤修編『日本経済の200年』日本評論社,1996年.
  • 「情報革命」,西川俊作・山本有造編『日本経済史』第5巻(産業化の時代・下),岩波書店,1990年.
  • 「国際環境と外国貿易」,梅村又次・山本有造編『日本経済史』第3巻(開港と維新),岩波書店,1989年.

閲覧者へのメッセージ:
専門分野は,日本およびアジアの経済史・経営史,とくに近代日本経済史であるが,近代の国際経済史全般に関心をもっている。現在研究しているテーマは,日本経済の発展と国際経済との関係,日英経済関係の歴史的分析,近代日本の情報・流通ネットワークの形成,近代日本の環境経済史,居留地の社会史などである。学生時代を知識を蓄積することのできる数少ない機会なので,本を読んで,自分の頭で考え,知的な基盤をつくってほしい。