名前
酒田 利夫(さかた としお)
職位
教授
略歴
1946年:東京生まれ。1970年:慶應義塾大学経済学部卒業,72年:同大学大学院経済学研究科修士課程修了,75年:同大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。1975年:大阪学院大学商学部専任講師,78年:助教授,83年:青山学院大学国際政治経済学部助教授,88年:教授,96年4月より慶應義塾大学経済学部教授。1980年〜81年まで英国オックスフォード大学留学。1992年慶應義塾大学経済学部にて博士号取得。
研究室
三田研究室(内線3218)
専門領域
西洋経済史・都市史、英国中世・近世都市史
担当科目
経済史、欧米経済史、研究会
所属学会
比較都市史研究会(幹事兼編集委員),社会経済史学会(評議員),Royal Historical Society (Fellow), Urban History (International Adviser), Economic History Society
主要業績:
『イギリス中世都市の研究』有斐閣 1991
『イギリス都市史』三嶺書房 1994
『イギリス社会経済史論集』三嶺書房 2000
『都市と共同体(上),(下)』(共編著)名著出版 1991
『社会経済史学の課題と展望』(共著)有斐閣 1992
『比較都市史の旅−時間・空間・生活−』(共著)原書房 1993
『西洋経済史』(共著)八千代出版 1995
『巨大都市ロンドンの勃興』(共著)刀水書房 1999
P.クラーク/P.スラック著『変貌するイングランド都市1500〜1700年−都市のタイプとダイナミックス−』三嶺書房 1989
A.マクファーレン著『イギリス個人主義の起源−家族・財産・社会変化−』リブロポート 1990
A.ダイヤー著『イギリス都市の盛衰−1400〜1640年−』早稲田大学出版部 1998
M.プライア他著『結婚・受胎・労働−イギリス女性史1500〜1800年−』(共訳)刀水書房 1989
F.メンデルス他著『西欧近代と農村工業』(共訳)北海道大学図書刊行会 1991
P.ラスレット著『ヨーロッパの伝統的家族と世帯』(共訳)リブロポート 1992
J.L.マックレイン他著『江戸とパリ』(共訳)岩田書院 1995 等
研究について一言
経済史を学ぶものは、経済史が経済学の一分野であるのか、歴史学の一分野であるのか、一度は必ず identity crisis に陥るのであるが、経済史は両者を親とする mule であるという一般的な理解をこえ、J.ヒックスに示唆をえて,両者にとどまらず政治学,社会学,人類学,人口学,地理学などの学際的分野と理解する私は,ひとつの discipline をマスターすることの困難さを痛感し,苦悩している。しかし,今後も学生諸君とともに,実証主義の伝統を重んじながら,この困難な課題に挑戦し,努力したいと考えている。

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