細田 衛士


個人基本情報
氏名:
細田 衛士 [ほそだ えいじ]
職位:
教授
研究室:
三田研究室棟510号室
略歴:
1977年慶應義塾大学経済学部卒業、1982年慶應義塾大学経済学研究科博士課程単位取得退学、1980年経済学部助手、1987年助教授、1992年教授
最終取得学位:
博士(経済学)
受賞学術賞:
1999年度慶應義塾賞、2001年度廃棄物学会著作賞、2006年度環境保全功労者賞(環境大臣)
所属学会:
環境経済・政策学会、日本経済学会、廃棄物学会、環境科学会
教育活動
担当科目(2008年度)
サバティカルのため授業担当なし
教育方針:
経済学は非常に頑健な社会科学の一分野であり、現実のさまざまな問題を読み解き、実践的政策を提示するのに有用な学問である。理論・実証分析、歴史分析、フィールドワークなどを組み合わせることによって、深い洞察を得ることができる学問であると信じている。 「廃棄と汚染の経済学」や「研究会」(ゼミナール)でも、この点に留意しつつ、理論・実証分析、歴史分析、フィールドワークの成果をバランスよく組み合わせることによって、現実の環境問題を読み解いて行きたい。また私は、現実の環境政策にもさまざまなルートで関与しているが、こうした経験から得られた現実の生々しい状況についても随時学生に伝えて行きたい。
研究活動
専攻・研究領域:
環境経済学、理論経済学
現在の研究活動
研究課題名:
"Malfunction of a Market in a Transaction of Waste -A Reason for the Necessity of an Upstream Policy in Waste Management-"
途中経過及び今後の計画:
現在専門誌に投稿中ある。
研究課題名:
“A Relative Nature of Goods and Bads in Transaction of Waste Material”
途中経過及び今後の計画:
2006年7月のThird World Congress for Environmental and Resource Economistsで報告。現在論文を改定中であり、将来専門誌に投稿する予定である。
主要業績:
  1. "On Consumption Baskets in a Generalized von Neumann Model" (1987) International Economic Review, Vol. 28, No. 2, pp. 509-519. (A joint paper with Christian Bidard.)
  2. "Competitive Equilibrium and the Wage-Profit Frontier" (1989) The Manchester School of Economic and Social Studies, Vol. LVII, No. 3, pp. 262-279
  3. "The Relationship between Per Capita Consumption and the Growth Rate: A Note" (1990) Cambridge Journal of Economics, Vol.14, No.3, pp. 331-338.
  4. "Negative Surplus Value and Inferior Processes" (1993) Metroeconomica, Vol.44, No.1, pp. 29-42.
  5. "Growth and Distribution under an Environmental Restriction" (1994) The Manchester School of Economic and Social Studies, Vol. LXII, No. 1, pp.60-80.
  6. "An Environmental Restriction and Income Distribution in a Capitalist Economy" (1996) , Metroeconomica., Vol 47, No. 3, pp.236-265.
  7. "Material Cycle, Waste Disposal and Recycling in a Leontief-Sraffa-von Neumann Economy" (2000) , Journal of Material Cycles and Waste Management, Vol. 2, pp. 1-9.
  8. "Asymmetry of Control and Quantity Control in an Environmental Policy" (2000) Environmental Economics and Policy Studies, Vol. 3, No.4, pp.381-397.
  9. "Recycling and Landfilling in a Dynamic Sraffian Model: Application of the Corn-Guano Model to a Waste Treatment Problem" (2001), Metroeconomica, Vol. 52, No. 3, pp. 268-281.
  10. 『環境制約と経済の再生産』慶應義塾大学出版会、2007年.
閲覧者へのメッセージ:
研究としては、現在動脈経済と静脈経済の相互関係、2つの経済系のバランスなどが主要関心である。特に、モノをgoodsからgoods and badsにまで広げて経済分析を拡張することに意義を感じている。環境問題に取り組むにあたって、理論経済学が私の最も得意とする分析手法であるが、最近では制度分析や実証分析にまで関心を広げている。環境問題を読み解き、深い洞察を得るのに、経済学は極めて頑健な武器となり得ると信じている。