秋山 裕


個人基本情報
氏名:
秋山 裕 [あきやま ゆたか]
職位:
准教授
研究室:
三田研究室(524号室、内線23224、E-mail:akiyama@econ.keio.ac.jp)
略歴:
1961年:東京生まれ。
1985年:慶應義塾大学経済学部卒業
1987年:慶應義塾大学大学院経済学研究科修了、同大学経済学部助手
1994年:慶応義塾大学大学院経済学研究科博士課程単位取得、同大学経済学部専任講師
1996年:助教授
1989〜93年:米国カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)に留学
最終取得学位:
修士・経済学・慶應義塾大学
受賞学術賞:
特になし
所属学会:
American Economic Association
Western Economic Association International
East Asian Economic Association
日本経済学会
アジア経済学会
教育活動
担当科目(2007年度)
[通学課程]
経済発展論ab、研究会、統計学I、統計学II、計量経済学概論、自由研究セミナー
[通信教育課程]
統計学(レポート課題出題および添削、科目試験出題および採点)、
計量経済学(レポート課題出題および添削、科目試験出題および採点)
教育方針:
講義内容や教材の工夫
大教室科目の経済発展論ab、統計学I、統計学II、計量経済学概論については、毎回プリントを配布し、講義の補助としている。
また、プリントで練習問題も配布し、学生の自習による学習を促している。
それらの練習問題の解答についてはwebサイトで履修者に公開し、自宅学習の効率化を図っている。
小教室科目の研究会、自由研究セミナーについては、常にコンピュータ、プロジェクターを利用しながらの演習を行っている。
授業方法の工夫
大教室科目の経済発展論ab、統計学I、統計学II、計量経済学概論については、プロジェクター設置の教室を活用し、板書とスクリーンの両方を使って講義を行っている。また、講義内で数回、演習を行い講義の理解度の確認を行っている。
小教室科目の研究会、自由研究セミナーについては、演習の効率化を図るため、プレゼンテーションのトレーニングも行っている。また、グループワークを基本として常に議論、また、協力しながらの学習を進めている。
学生とのコミュニケーションのとり方
大教室科目の経済発展論ab、統計学I、統計学II、計量経済学概論については、三田キャンパス、日吉キャンパスそれぞれ、週一回、昼休みにオフィスアワーを設置している。講義についていくことが困難な学生、および講義からさらに踏み込んだ学習をしたい学生の質問を受け付けている。
小教室科目の研究会、自由研究セミナーについては、クラス内のやりとりの他に、三田キャンパス、日吉キャンパスそれぞれ、週一回、オフィスアワー設置し、学生からの質問に答えている。
学生の理解度の把握方法
大教室科目の経済発展論ab、統計学I、統計学II、計量経済学概論については、オフィスアワーでの学生からの質問内容から理解度を把握している。また、春学期末、秋学期末にそれぞれ学生による授業評価を実施し、学生の理解度を把握するとともに講義の改善のアイデアもいただいている。
小教室科目の研究会、自由研究セミナーについては、オフィスアワーや時々開催される懇親会での学生からの質問内容から理解度を把握している。
研究活動
専攻・研究領域:
経済発展論・計量経済学
現在の研究活動
研究課題名:
経済発展理論の基礎研究およびその応用
途中経過及び今後の計画:
経済発展理論の基礎研究の応用として、経済発展に関する諸理論(マクロ・レベル、産業レベル)の現実への応用に関する研究を行う。
各国の経済発展の格差の要因として、近隣諸国からの影響についての実証的研究を行う。
近年のアジア諸国の経済発展の動向と長期的発展のメカニズムとの関連についての実証的研究を行う。
主要業績:
単著論文
「地域間産業連関表によるタイの地方分散化政策の分析」『産業連関−イノベーション&テクニーク−』第7巻第3号、1997年5月
「海外事業活動等実態調査―タイ・シンガポールにおける日本企業の企業内分業―」日本貿易振興会、1998年3月
「海外直接投資の影響の計測」『機械産業における国際分業化に伴う国内産業への影響分析に関する統計研究』第4章、機会振興協会経済研究所、1989年3月
「我が国機械産業の円高による生産額および雇用者数変化の要因分解(2)」『機械産業における海外直接投資の国内雇用需要動向に及ぼす影響に関する調査研究』第4章、機会振興協会経済研究所、1988年4月
共著論文
Frontiers of Input-Output Analysis, ed. by Ronald E. Miller, Karen R. Polenske, and Adam Z. Rose, (Chap.12 Effects of Tariff Reductions on Trade in the Asia-Pasific Region), Oxford University Press, Nov. 1989(Yasuhiko Torii, Seung-Jin Sim 共著)
『途上国の民間部門育成における諸要因―タイの地方分散発展政策に関する調査研究―』国際高等教育機関、1996年3月(藤丸麻紀、スティン・リーピヤチャート共著)
「経済統合と経済発展」『三田学会雑誌』78巻5号、1985年12月(鳥居泰彦・沈承鎮共著)
著書・編著書
『経済発展論入門』東洋経済新報社、1999年4月 「輸出入関数」計量経済分析シリーズ第2巻『応用計量経済学1』(高木康順・秋山裕・田中辰雄共著)、多賀出版、第3章、1997年8月
「為替レート関数」計量経済分析シリーズ第2巻『応用計量経済学1』(高木康順・秋山裕・田中辰雄共著)、多賀出版、第4章、1997年8月
その他
特になし
閲覧者へのメッセージ:
研究紹介
経済発展とはいかなる現象なのか、また、経済発展を促進するために私たちは何をすべきなのかという「課題」を、「経済理論」と「経済統計」をバランスよく組み合わせて探求していくことを基本としています。地域的には環太平洋諸国、特にアジア諸国の経済発展を取り上げ、経済発展の過程で生じる産業構造の変化、貿易構造の変化を中心に計量的な分析を行っています。
学生へのメッセージ
経済学を勉強するにあたっては、どの分野に打ち込もうとも、「経済学」の研究に終始するのではなく、「現実の経済」を研究することを究極の目的であることを常に心にとめておいてほしいと思います。