七字眞明


個人基本情報
氏名:
七字眞明[しちじまさあき]
職位:
教授
研究室:
日吉来往舎528号室
略歴:
1959年神奈川県生まれ。82年:慶應義塾大学文学部卒業、84年:同大学院文学研究科修士課程修了、85年:DAAD(ドイツ学術交流会)給費奨学生としてドイツ・ケルン大学留学(88年帰国)、89年慶應義塾大学院文学研究科独文学専攻博士課程単位取得退学、同大学法学部・総合政策学部・環境情報学部講師、91年:同大学経済学部助手、93年:専任講師、94年:助教授、96〜98年:慶應義塾福澤基金によりケルン大学留学、2002年:教授。
最終取得学位:
文学修士・独文学・慶應義塾大学
受賞学術賞:
所属学会:
日本独文学会
教育活動
担当科目(2007年度)
[通学課程]
ドイツ語I、II、IV、XI、ドイツ語(医学部)
[通信教育課程]
ドイツ語第三部(レポート添削)、ドイツ語初級(夏季・夜間スクーリング)
教育方針:
ドイツ語I、II、IV、XI:
学年始めの授業ではいつも、授業参加者全員にドイツ語で自己紹介をしてもらっています。履修者個々人の興味の対象を把握し、それに応じて幅広く文化情報を提供することで、外国文化全般を背景とした語学の授業を行いたいと考えています。
研究活動
専攻・研究領域:
近現代ドイツ文学、ドイツ美術史
現在の研究活動
研究課題名:
「アーダルベルト・シュティフター研究」
途中経過及び今後の計画:
19世紀ドイツ語圏の作家アーダルベルト・シュティフターに関し、その言語作品に登場する「絵画」と、その絵画に向けられた「視線」をテーマとして、表象文化という枠組みの中でそのテキストを読み直すことの可能性を考察しています。
研究課題名:
「自画像/自我像」
途中経過及び今後の計画:
世界観の重心が神から人間に移動したルネサンス以来、芸術の領域で最も重要な位置を占めるテーマとなった、「私」という謎。自分自身がモデルとなり被写体となる「自画像」の歴史的展開は、この謎に対する芸術家自身による答えの試みの軌跡を示しています。「自画像」として表象される「自我」像の意味と変遷、その成立と崩壊を展望することを研究テーマとしています。
研究課題名:
「写真/地図/絵画」
途中経過及び今後の計画:
世界の一場面を切り取り、それを二次元平面上に再現する「写真」。アウグスト・ザンダー、カール・ブロースフェルト、ベッヒャー夫妻、ゲルハルト・リヒターなど、20世紀のドイツ語圏の写真家の作品を主たる考察対象とし、同じく平面上に再現される絵画との比較も念頭におきながら、写真というメディアが持つ多様な表現の可能性を考察しています。
主要業績:
単著論文
1989年 3月:「『電気石』論 ― 継続なき世界 ― 」慶應義塾大學獨文學研究室『研究年報』第6号
1990年 1月:”Hamburgische Dramaturgie“ ― Ein dramatisches System und der Begriff des ”Menschlichen“ bei Lessing ― 慶應義塾大學藝文學會『藝文研究』第56号
1990年 3月:”Fruehlings Erwachen“ ― Formanalytisch betrachtet ― 慶應義塾大學獨文學研究室『研究年報』第7号
1992年 3月:Adalbert Stifter ”Das Haidedorf“ ― Landschaft und Poesie in einer gebrochenen Idylle ― 慶應義塾大学日吉紀要『ドイツ語学・文学』第14号
1994年 3月:Analogie als aesthetisches Verfahren ― ” Natur“ und ”Mensch“ in spaeten Werken Adalbert Stifters ― 慶應義塾大学日吉紀要『ドイツ語学・文学』第18号
1998年 9月:”Denn im Anfang war der Raum, diese unheimliche und nicht auszudenkende Erfindung der Allgewalt“ ― Max Beckmanns Illustrationen zu Goethes ≫Faust II≪ ― 慶應義塾大学日吉紀要『ドイツ語学・文学』第27号
1999年 3月:”Wirklichkeit“ und ”Idee“ oder die ”Teile“ und das ”Ganze“ eines Kunstwerkes ― Adalbert Stifters Kunstauffassung in seinen spaeteren Schriften zur bildenden Kunst ― 慶應義塾大学日吉紀要『ドイツ語学・文学』第28号
2006年 6月:「絵画に向けられた『視線』」『日本独文学会研究叢書』043号
2006年 12月:「マックス・ベックマン『ゲーテ《ファウスト第二部》のためのイラストレーション』における『自画像』と『空間』(1)― イメージの受容と再生産」慶應義塾大學藝文學會『藝文研究』第91号第2分冊
閲覧者へのメッセージ:
他人の考え方をそのまま受け入れるのではなく、まずはこれを疑ってかかり自分で検討しなおしてみる、という意味での「批判」精神を身に付けていただきたいと思っています。