長堀祐造


個人基本情報
氏名:
長堀祐造 [ながほり ゆうぞう]
職位:
教授
研究室:
日吉来往舎
略歴:
東京大学文学部卒。早稲田大学大学院文学研究科博士課程中退。桜美林大学文学部専任講師・助教授を経て、慶應義塾大学経済学部助教授、1998年より現職。2000〜2001年 北京大学中文系訪問学者。
最終取得学位:
文学修士 早稲田大学大学院
受賞学術賞:
1.日本中国学会賞(日本中国学会) 1988年
2.中国革命史中青年学術賞(中国革命史学会)1999年
所属学会:
日本中国学会 東方学会 中国社会文化学会 現代中国学会 中野重治の会 東京現代中国文学研究会など
教育活動
担当科目(2007年度)
[通学課程]
中国語 自由研究セミナー
[通信教育課程]
卒論指導(文学部) 2007年度はなし。
教育方針:
学生諸君の中国及び中国文化についての興味を喚起することを第一と考えている。学生諸君が積極的に授業参加できるようなクラスの雰囲気を大事にしたい。専門家をめざし中国語を学び続けようとする際の基礎を確実に身につけること、これが初級・中級中国語の最低限の目標である。
研究活動
専攻・研究領域:
中国近現代文学・中国近現代政治史
現在の研究活動
研究課題名:
魯迅の文学論
途中経過及び今後の計画:
中国現代文学史において、革命文学論戦、国防文学論戦など重要な論戦のなかで、魯迅の文学観がいかに形成されてきたかを当時の政治思想状況にてらして明らかにするべく、魯迅と中共、毛沢東との関係、魯迅の政治と文学観などについて研究を進めてきた。今後はこの間の論文をまとめて発表することを計画している。
研究課題名:
陳独秀思想研究
途中経過及び今後の計画:
中国共産党の創始者陳独秀の思想的発展は五四運動期の「科学」と「民主主義」、中共草創期の「マルクス主義」、そして、晩年の「左翼反対派」という具合に発展をみせるが、晩年に中共と対立したことから、新中国建国以後は、その全体像を正当に評価されることがなかった。しかし、近年徐々に実事求是の観点から研究が進みつつある。中国近現代史における陳独秀の役割、その思想的意義を再検討、再評価しようと考えている。陳独秀の翻訳文集を編むことを当面の課題としている。
主要業績:
単著
  1. 魯迅『革命人』の成立 1987年9月 猫頭鷹第6号
  2. 魯迅革命文学論に於けるトロツキー文学理論 1988年10月 日本中国学会報第40集
  3. 魯迅におけるトロツキー観の転回試論 −魯迅と瞿秋白−1987年 12月 中国文学研究第13期(早稲田大学中国文学会刊)p.p.89〜102
  4. 魯迅と円谷弘 1989年7月 中国図書第1巻第7号 (内山書店刊)p.p.2〜7
    円谷教授宛の魯迅署名見つかる 1990年1月 中国図書第2巻第1号 (内山書店刊)p.p.11〜12
  5. 魯迅と円谷弘補論 1990年3月 桜美林大学中国文学論叢第15号(桜美林大学中国文学科刊)p.p.129〜152
  6. 胡愈之についての二三のこと 1990年3月 季刊燎原No.35 (燎原書店刊)p.p.2〜5
  7. 魯迅「『竪琴』前記」の材源及びその他1991年3月 桜美林大学中国文学論叢第16号(桜美林大学中国文学科刊)p.p.109〜123
  8. 韋素園・李霽野訳トロツキー『文学与革命』出版までとその諸問題 付李霽野著「『文学与革命』後記」 1992年3月 桜美林大学中国文学論叢第17号(桜美林大学中国文学科刊)p.p.181〜202
  9. 「魯迅とトロツキー その一断面−樊仲雲訳『文学と革命』を中心に−」 1992年9月『魯迅研究の現在』(論文集) 汲古書院p.p.203〜234
  10. 1928〜32年における魯迅のトロツキイ観と革命文学論 1995年6月 日吉紀要 言語・文化コミニュケーション第15号p.p.85〜100
  11. 「トロツキー派に答える手紙」をめぐる諸問題(正続)
    1998年10月 日本中国学会創立50年記念論文集(汲古書院)p.p. 921〜936
    1998年 12月 蘆田孝昭教授退休記念論文集(東方書店)p.p.97〜116
  12. 戦後日本的魯迅研究(中文)2000年7月≪中国革命史研究論述≫華星出版社 p.p.381〜389
  13. 鄭超麟とその時代--歴史としての中国トロツキー派
    平凡社東洋文庫『初期中国共産党群像--トロツキスト鄭超麟回憶録』第2巻所収解説 2003年2月 p.p.277〜322
  14. レーニン「党の組織と党の文学(出版物)」翻訳問題と毛沢東「文芸講話」 2003年7月 東方学第106輯 p.p.95〜 110
  15. 魯迅と陳独秀 2005年3月 日吉紀要 言語文化コミュニケーション No.34 p.p.1〜19
  16. 永久革命者の悲哀 −「もし魯迅が生きていたら」論争覚書−上 2006年3月 中国文学研究第31期(早稲田大学中国文学会刊)p.p.17〜31
  17. 永久革命者の悲哀 −「もし魯迅が生きていたら」論争覚書−下 2006年3月 日吉紀要言語文化コミュニケーションNo.36 p.p.1〜25など
その他 共訳著
  1. 莫言著 中国の村から−莫言短編集− 1991年3月 JICC出版局
  2. Christopher New著 上海 1991年3月 平凡社
  3. 笑いの共和国−中国ユーモア文学傑作選− 1992年4月 白水社
  4. Christopher New著 香港 1994年4月 平凡社
  5. 毛毛著 わが父・ケ小平 1994年2月 徳間書店
  6. 鄭超麟著 初期中国共産党群像--トロツキスト鄭超麟回憶録
    2003年1〜2月 平凡社東洋文庫 711/712 など
閲覧者へのメッセージ:
主要な関心は魯迅、およびその周辺の文学史、政治史だが、それに付随して、中共創立者にして新文化運動のリーダー陳独秀にも関心がある。