工藤多香子
- 個人基本情報
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- 氏名:
- 工藤多香子 [くどうたかこ]
- 職位:
- 准教授
- 研究室:
- 426 内線30247
- 略歴:
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1991年 東京外国語大学大学院地域研究研究科修士課程入学
1992年〜1994年 在キューバ日本国大使館専門調査員
1996年 東京外国語大学大学院地域研究研究科修士課程修了
1999年 東京外国語大学大学院地域文化研究科博士後期課程単位取得退学
1999年4月 日本学術振興会特別研究員(PD)
2000年4月 慶應義塾大学経済学部専任講師
2005年4月 慶應義塾大学経済学部助教授
- 最終取得学位:
- 国際学修士(東京外国語大学)
- 受賞学術賞:
- 所属学会:
- 日本民族学会(平成8年〜 )、日本ラテンアメリカ学会(平成9年〜 )、
日本アフリカ学会(平成9年〜 )
- 教育活動
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- 担当科目(2007年度)
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- [通学課程]
- スペイン語I・II
自由研究セミナー
- [通信教育課程]
- スペイン語
- 教育方針:
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- 語学の授業では適宜小テストや課題などを実施することで、学生の理解度を把握している。また、スペイン語圏の様々な話題にも触れ、語学だけではなくその言葉を話す人々や社会への関心も育てたいと心がけている。
- 研究活動
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- 専攻・研究領域:
- 文化人類学、カリブ海地域研究
- 現在の研究活動
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- 研究課題名:
- カリブ海地域における人種概念に関する研究
- 途中経過及び今後の計画:
- 現在は、キューバにおける国民意識の創出と人種概念がどのような相関関係にあるかに焦点をあて、とくに、キューバ文化研究のパイオニアである民族学者フェルナンド・オルティスの人種主義批判と国民文化論を中心に研究している。
- 研究課題名:
- 文化の伝承と民族誌的記述
- 途中経過及び今後の計画:
- 文化人類学者が書く民族誌は、研究の対象となった人々の文化・伝統に対する自意識にどのような作用をもたらすのか。キューバに伝わるアフリカ系宗教の信者たちの調査を通じて、彼らの伝統・起源に対する意識に、民族誌家たちの仕事がいかに介在しているかを検討する。
- 主要業績:
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- *単著論文:
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- 「一方で聖バルバラ、もう一方でチャンゴー―キューバ混血文化の象徴となった雷の神」『雷文化論』(妹尾堅一郎編) 慶応義塾出版会、2007.
- 「社会主義国キューバで発せられる「黒人」の声―ラップ、人種差別、そして革命」『民族の表象―歴史・メディア・国家』(羽田功編) 慶應義塾大学出版会、2006.
- 「白人でもなく、黒人でもなく―キューバ国民像と『人種』」『ユートピアの期限』(坂上貴之・巽孝之他編)慶應義塾大学出版会、2002.
- 「郷土への回帰―ラム、カブレーラ、カルペンティエルと黒人の呪術」『文化解体の想像力―シュルレアリスムと人類学的思考の近代』(鈴木雅雄/真島一郎編)人文書院、2000.
- 「90年代キューバ、アフリカ系カルトの行方 観光商品化されるサンテリーア」『ラテンアメリカ・カリブ研究』5、1999.
- 「『文化』をめぐる戦略と操作の相克 キューバ・サンテリーアの儀礼太鼓バタを中心として」『民族學研究』62(4)、1998.
- 「言説から立ち現れる『アフロキューバ』――フェルナンド・オルティスの文化論をめぐる考察」『アジア・アフリカ言語文化研究』54、1997.
- *その他:
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「キューバ」『世界の食文化 中南米』(山本紀夫編)東京:農文協、2007
「変わりゆくキューバ」『三田評論』2007.5
『キューバを知るための52章』(後藤政子・樋口聡編)明石書店[共著]、2002
「観光と信仰――現代キューバで活性化するサンテリーア」『神奈川大学評論』33号、1999
「受け身の状況を能動的に生きるという知恵」『〈南〉から見た世界 ラテンアメリカ』(清水透 編)東京:大月書店、1999.
- 閲覧者へのメッセージ:
- 単なるキューバ音楽好きだった頃、生まれて始めてキューバで体験した憑依儀礼の強烈な印象が忘れられません。異なるものへの強い憧憬と、永久にそれに同一化できないという葛藤が、私の研究の出発点かも知れません。