後平 隆
- 個人基本情報
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- 氏名:
- 後平 隆{ごひら たかし}
- 職位:
- 教授
- 研究室:
- 日吉 来往舎522
- 略歴:
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1970年4月:慶應義塾大学文学部入学
1974年3月:慶應義塾大学文学部フランス文学専攻卒業
1974年4月:慶應義塾大学大学院修士課程フランス文学専攻入学
1976年3月:同課程終了
1976年4月:慶應義塾大学大学院博士課程フランス文学専攻入学
1980年9月〜1984年6月:フランス政府給費生としてパリ第8大学博士課程及びパリ高等師範学校に留学
1985年3月:慶應義塾大学大学院博士課程フランス文学専攻終了
1987年4月:慶應義塾大学経済学部助教授
1997年4月より同教授
- 最終取得学位:
- 文学博士・近代フランス文学・パリ第8大学
- 受賞学術賞:
- なし
- 所属学会:
- 日本スタンダール研究会会員
- 教育活動
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- 担当科目(2005年度)
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- [通学課程]
- フランス語
- 教育方針:
- フランス語の初級と中級を担当している。少数の例外はあるものの経済学部の学生の潜在能力は高く、学生の意欲さへ喚起できれば、この程度のフランス語を習得させるのは容易である。たとえば4月にabc と習い始めた学生のうち2割弱が11月にはフランス語検定3級に合格する。学生の能力に問題はない。問題は未知の事柄に対する興味をどのように喚起するかだ。20年以前とくらべて、外の世界にたいする憧れが学生の心から潮が引くように消えつつあるようにみえる。過剰な思い入れがなくなったぶん、何事にも自然体で立ち向かっているともいえるのだが、しかし普段どおりの精神の姿勢では捉えきれない異質なものを発見し、それを理解するためには、相当な緊張が必要なものだろう。それが欠落している。むかしはまず強烈な好奇心や憧れがあって、フランス語を学ぶ意欲を支えたものだが、いまはまず教科としてあるからまじめに(あるいは落第しない程度に)やる、しかしその先にはなにもないという状態だろう。これは怠惰な精神のありかたであり、若い学生にふさわしくない。いきおいぼくの担当はフランス語の手ほどきでありながら、ぼくとしてはフランス人やフランスの文化と歴史を、ひいてはヨーロッパの歴史を話題にして、それがけっしてわれわれ日本人にとっては理解しやすい対象ではないことをわからせようと努めることになる。
- 研究活動
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- 専攻・研究領域:
- フランス近代文学とりわけスタンダール研究
- 現在の研究活動
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- (1)研究課題名:
- 19世紀前半のフランスにおける政治思想と政治―ギゾーとトクヴィルを中心として―
- 途中経過及び今後の計画:
- スタンダールの作品をよりよく理解するために彼の時代を熟知しようと志してはじめたギゾー研究であったが、数年をへてようやく目途がついてきたところである。そしてギゾーに比べ政治家としてははるかに地味な存在でしかなかったトクヴィルの思想的射程がより長いことを確信するようになった。と同時にスタンダールと トクヴィルとの精神の類縁性にも気がつきはじめた。今後はそちらの方向に研究をすすめようとおもっている。
- (2)研究課題名:
- 福沢諭吉とフランス近代思想
- 途中経過及び今後の計画:
- (1)で言及したことを日本に適用すれば、当然のようにフランス近代思想が明治日本の思想家におよぼした決定的な影響と、その後の日本の道程が関心事になる。ことにギゾーとトクヴィルは福沢諭吉の文明論の形成過程におおきな枠組みを提供した。もちろんこの方面での研究は多いのだが、同じ対象をぼくの観点からみると従来とは異なる照明をあてることができるのではないかとおもっている。
- 主要業績:
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- 単著論文
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- パリ第8大学に提出した博士学位論文 「La signification du refus - Armance et Lucien Leuwen -」、1984年
- 共著書
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- 「19世紀フランス文学事典」,慶應義塾大学出版会(「スタンダール」の項目執筆)、2000年
- 「スタンダール変幻」、慶應義塾大学出版会、2002年
- 翻訳
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- ベアトリス・デイデイエ著「日記論」(共訳)、松籟社、1987年
- J・ル=ゴフ他著「世界で一番美しい愛の歴史」(共訳)、藤原書店、2004年
- 論文
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- 「スタンダールと民主主義」、日吉紀要フランス語フランス文学N.。20、1995年
- 「ギゾーとシャトーブリアン」(1)(2)、同N。24と25、1997年
- 「文明論のなかのスタンダール」同N。28、1999年
- 「ギゾーの文明論」(1)(2)、同N。31、2000年とN。 34、2002年
- 「l’état actuel des études stendhaliennes au Japon」、HB、N。5、2002年
- 閲覧者へのメッセージ:
- 教育方針の箇所で述べたことをそのままメッセージとして伝えたい。