慶應義塾創立150年記念・経済学部講演会

日時
2008年12月11日(木)13時〜15時
講演者
白井 厚氏 (名誉教授)
演題
「大学と戦争、そして慶應義塾」
場所
三田キャンパス・演説館
略歴
1953年慶應義塾大学経済学部卒業。1958年同大学院博士課程修了。
1971年慶應義塾経済学部教授。1990〜2001年にはオクスフォード大学に赴任し日本研究に協力 (Nissan Visiting Fellow)。
1996年定年退職、1997年〜2003年帝京平成大学情報学部教授。
専門は英米社会思想史。太平洋戦争と大学。
講演概要
アジア太平洋戦争において日本は惨憺たる敗戦を経験したが、その戦 後処理においても失敗したのではないか。日本の学校教育の中でこの戦 争がほとんど学ばれていないという事実、内外の戦争犠牲者はほとんど 忘れ去られているという事実だけでもこのことは明瞭である。
あの戦争によって亡くなった日本人の犠牲者は310万人、アジア 人全体ではその10倍とも言われている。国家が戦争を行う時大学 はどうかかわったのか、、皇国史観や軍国主義が日本を支配した時、大 学はどうなったのか、経済学はどのように教えられたのか。歴史の教訓 から学ぶべき事はたくさんある。2度と悲劇を繰り返さないため に、人類の明るい未来を築くために、しばしの間共に考えよう。
司会
寺出道雄経済学部教授
主催
慶應義塾大学経済学部
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